英書「ドウセットの歴史」贈呈式 豊田文一学長,大澤衛名誉教授

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登録番号 107
タイトル 英書「ドウセットの歴史」贈呈式 豊田文一学長,大澤衛名誉教授
年代 昭和51(1976)12月2日
出典
提供者 附属図書館
 大澤 衛は,第四高等学校教授を経て本学法文学部教授。昭和32(1957)年「日本ハーディ協会」を設立するなどハーディの研究で知られる。ハーディ(1840〜1928)はイギリスの詩人・小説家。
 昭和50(1975)年,大澤と親交のある,イギリスドーセット州ウェアハムに住む篤学家ヘミングウェイ氏は,日本ハーディ協会に対し,「ドーセットの歴史」4巻の寄贈の申し出た。

 「ドーセットの歴史」は18世紀の郷土史家ジョン=ハッチンズ牧師(1698〜1773)による大著である。その内容は「地主貴族の歴史と系譜と紋所,彼らの領地居館の変遷,拝領と継承と貸借,教区教会の建築や記念碑や墓碑類,教会に対する寄進者団とその歴史などがまず綿密に記され」た「頻々たる家系譜の跳梁」というものである。また「極めて手の込んだ繊細で美術的な」銅刻画が多数挿入される。発行部数が少ないため,夥しいハーディ研究の中で,ほとんど重要視されていない幻の大著である。(大澤 衛「HardyとHutchins−The History of Dorsetについて」,『英語青年1976 4月』)

 ハーデイはウェセックス地方の中心ドーセット州に,1885年から終生住み,その作品でドーセットを描出している。大澤は,ハーディがこの「ドーセットの歴史」から啓発や細部のヒントを受けたであろうことを指摘した。「ハッチンズ郷土史大作は,歴史としてよりも,独特の或る文学を誘発したという背景的価値を持っている。」

 「ドーセットの歴史」は,日本ハーディ協会長大澤を経て,本学附属図書館に寄贈され,昭和51(1976)年2月2日贈呈式が行われた。


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